ケニア派遣隊員報告

私はケニア共和国のティカという町で看護師として活動しています。任地であるティカは標高1,400m、ナイロビから北に40㎞の場所に位置しています。ケニアというとマサイ族のイメージがありますが、実際には42部族が存在し、お互いに微妙なバランスを保ちながら共存している国です。ティカは、その中でも最大数のキクユ族が多く住んでおり、商売上手な血筋を持つ彼らによって比較的忙しい雰囲気を漂わせています。
町の名産はパイナップルで、シーズン時には道路わきに幾つものお店が並び、安い値段で甘い果汁たっぷりのパイナップルを食べることができます。また、タウンから1時間ほど車を走らせるとFourteen fallsという大きな滝があり、観光名所として旅行客や修学旅行生らで賑わっています。

配属先はティカレベル5病院といい、ベッド数は300床弱、外来は多い時で1日に600人ほど訪れる地域の中では一番大きな病院です。そこで私は「5S-KAIZEN」活動の普及を行っています。病院内の「改善委員会」に所属し、メンバーと共に5S-KAIZEN活動を通じて医療サービスの質の向上を目指す、というのが私の要請内容です。
赴任当初はケニアの病院について全く分からなかったので、まずは現状を知りたいと思い、半年間で約30部署を順番に回りました。そこで様々なケニアの医療事情に出会いました。日本のように物や人材が十分揃わない中での医療環境に、悶々としてしまうこともありましたが、スタッフと共に考えたり、小さな仕事を見つけて一緒にやってみた時間はとても貴重なものでした。
5Sに関しては、ほとんどの部署で導入されておらず、また4年前まで配属先が行っていた机上トレーニングも中断された状態でした。現在は、いくつかの部署をピックアップし、スタッフを対象にした5Sのジョブトレーニングを行っています。委員会内での目標は、「全スタッフが5Sトレーニングを受け実践に繋がるようにすること」。そのためにジョブトレーニングと並行し、サポート役として机上トレーニングの準備や開催を行っています。トレーニングの方法に迷ったり、上手く定着に繋げることができず落ち込むこともありますが、時には私の予想を超えた取り組みを報告してくれるスタッフや部署があり、私の方が沢山の励ましをもらいながら活動しています。多くの人に支えられてケニアで生活できること、様々な挑戦を受け止めてくれる活動の場所があることに感謝しながら、残り1年の任期を楽しんで過ごしていきたいと思っています。

机上トレーニング①

机上トレーニング①

トレーニング②

トレーニング②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

委員会のメンバーと企画実施したスタッフ向けのトレーニング

任地の観光名所 fourteen falls

任地の観光名所 fourteen falls

オペ室での一コマ

オペ室での一コマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラベリングしたり物品の数をチェックしている様子

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ジョブトレーニング:スタッフ間で現状について話し合いをしている様子
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27-4次隊 ケニア派遣 看護師   以上

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