第21回視察の旅「フィージー共和国」

第21回「フィジー共和国視察の旅」
「宮城県青年海外協力隊を支援する会」第21回「2017年の視察の旅」は視察の旅2回目となるフィジー共和国へ、平成29年8月29日(月)から9月8日(金)まで4名の会員で実施しました。参加者は千葉大健、菊地喜正、友髙いづみ、富樫の4会員。
ルートは、仙台~成田~オークランド(約10時間30分)~フィジー、ナンディ国際空港(約2時間)、トランジット時間を含めて約14時間を要しました。日本とフィジー共和国及びニュージーランドの時差は+3時間、10泊11日の旅でした。
フィジー共和国に派遣中の宮城県出身の青年海外協力隊員(以下JV)は、首都スバで活動している2017-1次隊、理学療法士の三田村徳JVの1名で、職場であるスバ国立リハビリ病院(National rehabilitation medicine Hospital)、またスバの東方ナウソリで活動中の土木、馬場 正SVの職場、ナウソリ町協議会(Nausori Town Council)を視察させていただきました。
9月1日(金)スバでは三田村JVを含めて15名のJV、SV、JICA関係では島田調整員を含めて5名、視察団4名を加えて、計24名の参加で、また9月4日(月)シンガトカでは鐘ヶ江JV、山本JVと交流会を持たせていただきました。

ボランティアの皆さんとの交流会(スバ)

ボランティアの皆さんとの交流会(スバ)

鐘ケ江JV、山本JVとの交流会(シンガトカ海岸)

鐘ケ江JV、山本JVとの交流会(シンガトカ海岸)

>三田村 徳 隊員(理学療法士)スバ                   
9月1日(金)午前、三田村JVが勤務する唯一の国立リハビリ、タマビア病院を視察しました。病院はイギリス統治時代からの木造建築で一部老朽化も見られましたが、週2回の外来日は患者でごった返すそうです。三田村JVは赴任後まだ3ヵ月経過でありましたが、フィジーでは知識が不十分で、適切なリハビリ療法が不足しているとのことで、同僚とのコミュニケーションは順調、カウンターパート連携しながらの今後の改善活動が期待されました。一方、フィジアンは大食漢のため糖尿病や高血圧など肥満に起因する病気が多く、糖尿病が進行すると腎臓が悪化、人工透析が普及していないフィジーでは下肢の壊死に進みます。その結果、下肢の切断まで進む患者もあり、病院では患者の義足の製造も行っていました。これは生活習慣病ともいえるもので、JICA専門家や栄養士JVと連携しながら食事の改善指導を実施していますが、その成果は今後に期待したいと思います。

三田村JVの職場の皆さん

三田村JVの職場の皆さん

三田村JV活動病院の前で

三田村JV活動病院の前で

義足製造

義足製造

リハビリ中

リハビリ中

日本人が寄付したSENTAKU BA

日本人が寄付したSENTAKU BA

>馬場 正 隊員(土木)ナウソリ                   
9月4日(月)午前、スバから東方、タクシーで約30分に位置し、馬場SVが土木隊員として勤務するNausori Town Council(ナウソリ町協議会・公的機関)を視察しました。馬場SV活動は側溝、歩道の設計施工(道路本体の整備等は管轄外だそうです)やレア川の課題(洪水、河川敷の浸食等)に取り組んでいました。また、同協議会で環境教育隊員として活動している城戸和美JVはゴミ問題、特に減量対策の一つとしてナウソリのマーケットの生ごみの堆肥化に取り組んでいました。やっと、マーケットの生ごみの対策が前進しているとのことでした。
なお、馬場SVは群馬県館林市出身、消防で施設土木を担当、退職前からSVを意識して、退職を機に応募、合格、赴任したそうです。

Nauson Town Council前で

Nauson Town Council前で

Nausori Town Council前で(中央:馬場SV、右端:城戸JV)

>JICAフィジー事務所表敬訪問                    
8月31日(木)午後3時、JICAフィジー事務所、表敬訪問、堧水尾(たみお)真也次長、島田宏子企画調査委員、池田俊一郎所員の3名が対応してくれました。池田所員からは「フィジー国安全対策」についての注意喚起、最近はJICA関係者の犯罪被害があり、特に夜間の行動は慎むようにとのことであった。さらに、昼間でも外国人として行かないほうが良いエリアもあるそうです。堧水尾次長からはフィジー共和国の実情について伺いました。特に、土地の所有権は各地域の部族(部族長)にあり、その面積は国土の約95%にも及び、新たな道路建設やごみの埋立て地にも大きな影響を及ぼしていました。ゴミの処理は埋立てが基本で、焼却施設はないため、新たな埋立て地の確保が困難、生ごみの分別、堆肥化で減量が喫緊の課題で、環境教育JVが奮闘していました。なお、インド系住民が経営しているサトウキビプランテーション農園はあくまでも租借地としての農地利用であるそうです。
また近年、中国の進出が際立っていそうです。フィジーが軍事政権樹立後、民政復帰や民主化問題で
関係の深かったオーストラリア、ニュージーランドの内政干渉、このためイギリス連邦国の脱退、復帰の経緯があり、オーストラリア、ニュージーランド、欧米との関係が悪化しました。2014年総選選挙より現政権が民意を得ていますが、これまでの欧米の対応に対して快く思っていないようです。この機に、中国が大接近、特にフィジー最大水産企業は中国企業でマグロを中心とした豊富な水産資源を確保しています。
フィジー共和国の経済発展は好ましい事ですが、その歪である経済格差、犯罪の拡大、中国進出による国際情勢の悪化が懸念されます。

>スバ交流会                             
9月1日(金)午後5時30分からペニンシュラ・インタオーナショナルホテルのモコソイ・レストランで交流会を開催、JV・SV15名、JICA事務所職員5名、視察団4名、計24名の大交流会になりました。それぞれのテーブルで活動の様子や視察団からは忌憚のない質問が飛び交い、本当に短く感じる2時間でした。以下交流会の様子を掲載します。

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交流会の様子

>シンガトカ交流会 鐘ヶ江美咲(栄養士)・山本孝道(小学校教員)            
シンガトカで活動している鐘ヶ江美咲JV(福岡県八女市)、山本孝道JV(東京都小学校教員、現職参加)と宿泊したホテルで交流食事会をしました。フィジアンは大食漢、インド系の特に女性の一部は拒食症、いずれも栄養の面から課題があり、この生活習慣を変えることは極めて重要で、少しずつ改善に努力を行っているとのことです。山本JVは教育委員会に所属し、小学校の巡回指導をしているとのことです。外食、特にホテルで食事は高価格なのでめったにできないとのことです。ここでも、楽しい時間を過ごさせていただきました。

>マーケット                    
フィジー共和国ではそれぞれの町にマーケットがありますが、スバ、ナウソリ、ラウトカのマーケットを散策しました。いずれのマーケットもキャッサバ等芋類、肉類、野菜、果物、魚介類、その他食材は豊富で安価でしたが、魚介類は比較的価格が高いように感じられました。

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スバ、ナウソリのマーケット

宮城県青年海外協力隊を支援する会 会長 富樫千之       以上

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