トンガ派遣隊員報告

シニア海外ボランティアとして2016年1月からトンガ水産局で活動してきましたが、早いもので任期も残すところ1ヶ月余となりました。今回で3回目の報告となり、これまで2年間の活動で見たこと、聞いたこと、感じたことをあらためて振り返ってみました。

トンガでの養殖に関するボランティア活動を進める上でフィッシュ・マーケットは大変役立つ情報源なので週一回は顔を出し店先の魚介類などの写真を撮ってきました。統計資料を見ると移動回遊する魚類を除き地先の定着資源として水揚げ量が一番多いのは意外なことにアカガイでした(写真1。水産局としてもアカガイの資源動向に関心が高く増養殖対象種となることを見越して先ず種苗生産に取り組んでみました。12月から産卵誘発し始めましたが40℃の加温海水にも反応せず2月にようやく産卵したので何とか種苗生産し、それらの幼生や稚仔は将来の天然採苗にも役立つようサンプル保存しました(写真2。同じような観点からその後もアサリ、サザエ、ウニなど次々と幼生飼育し、それぞれ餌料培養の効果を実証するとともに今後に向け生産時の写真記録など残していきました。

ある日、オーストラリアの同僚ボランティアから真珠の種苗生産をしてみないかとの話がありました。真珠はオーストラリア側のプロジェクトなので遠慮していたのですが、日本式と比較する良い機会なので早速取り組んでみました。彼我の違いはいろいろあり、浮遊幼生の管理や付着時にネットを用いて生残りを高めることなど従来の方法と比べ効率的な点は積極的に取り入れ今季に生かすこととなりました(写真3

日本でも収穫の秋に農林水産物の展示会などありますが、トンガでは国王主催のロイヤル・ショウとして7月に華々しく開かれます(写真4。その時期が来ると水産局など関係部局は業務内容の展示コーナーなど作成するわけですが、絶好のPR機会として準備に夢中となり前夜はほぼ徹夜で作業します。今年はボランティア活動の紹介としてナマコ、ウニ、サザエの赤ちゃんを展示しようという話が持ち上がり、夜明け前皆と一緒に水産局の水槽から運び込みました。おかげで国王、皇太子に足を止めていただき種苗生産の説明時には励ましの握手までいただきました。これらの小さな生物がトンガの豊かな海を支える第一歩となるようJICAのボランティア活動が国王の印象に残ってくれれば幸いです。

ひょんなことから7月以降はモズクに取り組む羽目となりました。ワカメ・コンブは多少分かりますが、モズクは全く見たこともなく当初はオゴノリをモズクと間違えて写真を撮っていました。母藻探しに各地の海底を見て回りましたが松島湾に匹敵するような広い湾入域でモズクがアマモ帯の中に密生しており予想以上に豊富な現存量が確認されました。モズクの語源は「藻付く」とか、丁度海底のシャコガイに付いていましたが(写真5、ほとんどのモズクは本来アマモの枯葉や海底の基質に着生していました。もちろん人工採苗して養殖試験を行いましたが、あれほどの広大な天然群落を目にすると養殖が必要か首をひねるところです。いずれにしてもモズクなど海藻類は肥満防止の健康食品として極めて有望なのでトンガの大切な海の財産には変わりありません。

ところで、これまではトンガ本島で活動していましたがシーズンオフの9月に離島を訪れました。飛行機で行けば1時間で着く距離ですが、海に働く者としてはやはりフェリーで行き、外洋の風波やクジラの様子などを見ることにしました。深夜出港し翌朝に寄港したハフェーバのリーフ内では早くもクジラの親子が見られ、さらにハアパイ、ババウまで洋上を見渡しているとあちこちで潮吹きが視認され、成程トンガのホエールウォッチングが有名なことに得心しました。ハアパイ諸島ではビーチ・コーミングのほか真珠養殖の調査などで海底観察する機会があり、自然の豊かさを実感しました(写真6。ババウから1日がかりでトンガ本島に戻りましたが、夜明け前に周辺諸島が見えてくると昔日の面影というか広大なポリネシアの海に君臨したであろうかってのトンガ帝国海軍の姿が想い起こされ、なぜかこの国に愛着を覚えた次第です。

さて、活動1年目にあれ程苦しめられたウニですが今年の種苗生産では餌料藻類や水質管理を改善して何とか着底に成功し、ロイヤル・ショウでも盛んにトゲを動かし愛きょうをふりまいてくれました。そのウニは生後半年大きさ4cmと立派に成長しましたが(写真7)、ナマコの種苗生産時期を迎えまた活躍してくれています。10月に採集した親ナマコは12月の産卵開始まで十分に栄養をつけさせる必要がありますが、そのエサにリーフ内に生えている海藻類が使えないかと思い、試しにウニに与えたところ程良い大きさにかみ砕いてくれるのでそれら粒状物を水槽底面に散布し摂取されるよう工夫しています。そして、今からいよいよボランティア活動の仕上げとしてナマコ種苗生産に入るわけですが、果たしてウニの愛情がナマコに伝わるかどうか帰国後に報告できれば幸いです。

最後にひとこと、トンガ海溝を控えたこの国には数千年前の大津波で打ち上げられたという津波岩があります(写真8。先の東日本大震災の大津波で大きな漁船が三陸の街中へ打ち上げられましたが元々浮いている船と海底の岩では動かす力はケタ違いかと思われ、まさに想像を絶するような大津波の威力の見本です。そして先月、関係省庁の声がけで本島全土で津波避難訓練が予定されましたが、当日朝に延期されることが伝わってきました。我々JICAボランティアで大切なのが安全対策ですので「訓練なくして本番なし」と構えたりするのですが、この国では同僚の様子からみてどうも中止延期など日常茶飯と大らかなものです。一方、今回ニュージーランドのラグビー国際大会ではトンガ・チームが大活躍し国王自ら応援に乗り込み準優勝の栄冠を手にしたわけですが、選手が凱旋帰国した翌日を急きょPublic holidayとするニュースが流れ当日は華々しい街頭パレードが繰り広げられました。さすがに今回は津波訓練時のような当日朝の連絡ではなく前日のニュースとして周知されましたが・・・。もちろん街頭パレードを早速見に行きましたが、これ程多くの人々が集まってきたのかと驚くと同時に延々と続く赤いユニフォーム姿の熱狂的な若者を見ながらまさに大衆的な盛り上がりに国威発揚の場としてPublic holidayが用意されたものと納得しました。そして、ハワイ~ニュージーランド~イースター島にまたがるポリネシアの海を支配してきた父祖の血を受け継ぐトンガ大衆の潜在的エネルギーに対しJICAシニア海外ボランティアとして何が出来たのかあらためて自問した次第です。

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写真1 魚市場水揚げ№1のアカガイ

 

 

 

 

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写真2 アカガイの赤ちゃん(1~2mm)

 

 

 

 

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写真3 付着した真珠貝の赤ちゃん

 

 

 

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写真4 ロイヤル・ショーの王女ら一行

 

 

 

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写真5 シャコガイに着生したモズク

 

 

 

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写真6 オーストラリア同僚と真珠調査

 

 

 

 

 

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写真7 生後半年、育ちざかりのウニ

 

 

 

 

 

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写真8 大自然の驚異、津波岩の全貌

 

 

 

27-3次隊 トンガ派遣 水産養殖  R.S.

以上

 

ペナン派遣隊員報告その2活動編

ペナン派遣隊員報告は長く写真が多いので3分割で掲載します。その第2回分です。

12月6日漁師さんに漁網の繕いを習いました。難しいです・・・。(笑)

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写真12。塀

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写真13.筒吹き

 

 

12月6日仲買人おばちゃんたちとパシャリ。魚の名前など色々教えてくださいます。漁師さんパパイヤの差し入 れ。ありがたい。

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写真14.パパイヤ

 

 

 

 

 

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写真15。現地人と並んで5人

 

食事編:12月18日インニャムピレ(右のお餅のようなもの)と、チーズの入ったスープです。

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16。2皿、カレーなど

 

 

 

本当にお餅のようにつくんです。ついている様子は、なかなか迫力があります。12月20日インニャムフリットという、インニャム(芋)を揚げたもの。たまに、おやつでいただきます。(右下↓)

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17.女2人作業

 

 

 

 

 

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18.すり鉢の餅とすりこぎ

 

 

 

 

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19,緑薄板

 

 

 

12月26日コートジボワールのアチェケという料理、美味(左)。12月28日ベナン食、ごはんと魚とスープ。辛いです(右下)。

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20。マゼゴハンと魚

 

 

 

 

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21。白いご飯とタマネギ

 

 

 

 

1月6日お気に入りのベナン食(左)。パットノワール(小麦粉原料?)と野菜と小魚のスープ。先輩隊員さんが漁港に来てくださり、女性の家でお昼ごはんです。

image012-222.ペナン食(左)とパットノワール

 

 

 

 

活動編:1月10日事務所の大掃除とファイリング。いつも漁獲高の紙に埋もれて仕事していたので・・・。(ファイリングの概念があまり無かったようです。)

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23.書類に埋もれて

 

 

 

 

 

24。雑然とした書類と文具

 

一念発起。ファイリングしたい!と声掛け、同僚も頑張ってくれました。夜、家でテプラ―(主人が日本から持ってきてくれた)を使って、仕切りの紙を作って、

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25.ファイリング

 

 

 

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26 仕切り紙を作成

 

 

Before・・・ After!少しずつ行います。(いい感じです!)

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27。Before

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28。After

 

 

 

※ここで新たな事態が発覚。2010年、2011年の漁獲高入力は終わっているようですが、2012年、2013年、2014年、2015年一部は終わっていないそうです(ガーン!だから今まで過去の入力もしていたのか・・・(;´д`)トホホ。(笑)頑張ります!)

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29。ちりとり持参で掃除

 

 

 

 

 

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30。掃いても掃いても砂がでてきます

 

 

1月12日女性の家の大掃除このところ、家からほうきとちりとりと雑巾持参です。掃いても掃い

ても・・・砂が出てきます。(笑)

ここまでが第2回活動編です。

28-2次隊 ペナン派遣 コミュニティ開発、K.I.

 

 

ボツワナ派遣隊員報告

私はアフリカ大陸南部に位置するボツワナ共和国のモレポロレ村に廃棄物処理職で2017年3月末から派遣されています。

ボツワナという国は日本ではあまり知られていないかもしれませんが、ボツワナは「ダイヤモンドの世界一の産出国」「象の生息密度が世界一高い国」として有名です。独立以降に鉱山が発見されてから、ダイヤモンドはボツワナを支える大きな産業の一つとなっています。また、ボツワナ北部にはチョベ国立公園という、象やライオン、ヒョウ、サイ、カバなど多種多様な野生動物を観察できるエリアがあります。特に象に関しては一度の訪問で見飽きてしまうほどたくさん見ることができます。

任地のモレポロレは村でありながら他の村々と比べるとその規模は大きく、村内にはショッピングモールやスーパーなどもありますが、少し中心地を離れると牛やロバがのんびり道端を歩いている光景にも出会うことができます。また、首都・ハボロネからのアクセスも良く(車で1時間ほど)、暮らすにはとてもいい村だと感じています。

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写真1 野生動物を近くで見ることができます

 

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写真2任地で開催されたお祭りでは伝統的なダンスを見ることができました

 

現在私はKweneng District Councilという日本では県庁に当たる組織の公衆衛生部という部署に勤務しています。当配属先は国内最大の廃棄物最終処分場(埋立地)を保有しており、その運営管理の改善やリサイクル・分別収集の導入などが私の主な活動内容です。

赴任当初はとにかく現場を知らなければと思い、処分場のスタッフに話しかけて仕事の様子や内容を聞いたり、処分場を歩き回って写真を撮ったりしてその状況を観察していました。

そして半年を過ぎたあたりから、活動を「処分場の残余年数・容量を算定すること」「廃タイヤのリサイクルについて提案すること」に絞り、その調査を行うことにしました。

処分場の残余年数・容量を知るために、処分場を自分で測量したり、処分場の設計図からその容量を計算したり、今までの廃棄物搬入量のデータを収集したりしました。

また、廃タイヤのリサイクルに関しては、廃タイヤをセメント製造時の燃料兼セメントの原材料の一部として利用できないか最近調査を始めました。日本では廃棄物を利用してセメントを製造するというリサイクルが浸透しつつあります。当処分場では廃タイヤのリサイクルが思うように進んでいなかった中で、ついに先日火災事故が発生してしまいました。また同じようのことが起きないように廃タイヤのリサイクルに関する調査を進めていきたいと思います。

その他にも処分場訪問客の対応や職員たちのサポート(主にパソコン関連)なども積極的に行うようにしています。毎日忙しいですがとても充実した日々を過ごしています。

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写真3 医療系廃棄物と機密文書は焼却炉で焼却しています

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写真4 ボツワナでは多種多様な廃棄物が埋め立て処理されています

 

ボツワナで活動を始めてもうすぐ丸8か月経とうとしていますが、コミュニケーションの難しさや文化の違いなどまだまだ乗り越えられないこともたくさんあります。また思うように活動がうまくいかず悩むことも多々あります。しかし、それ以上にボツワナ人と共に活動できる貴重な経験ができていることにとても喜びを感じています。この気持ちを忘れずに自分らしく残りの日々も頑張りたいと思います。

 

2016年度4次隊・廃棄物処理・ボツワナ M.Y.

 

カンボジア派遣隊員報告

カヌーで国際審判員が誕生!

カンボジア初、シニア海外ボランティアが指導

 

カンボジアのカヌー・ナショナルチームのコーチ、スルン・レンさん(52歳)が10月、国際カヌー連盟の国際審判員資格試験に合格しました。カンボジア人として初めての快挙です。東京オリンピックやアジア大会など活躍の場が世界に広がります。

JICAのシニア海外ボランティアとしてナショナルチームを指揮指導している土谷龍一さんによると、資格試験は10月半ばに中国の上海で開かれたカヌーのアジア大会の競技期間中に行われました。日本、ニュージーランド、イランなど7か国から17人が6日間の講義や実技練習のあと受験し、スルンさんは16人の合格者の中に見事入りました。

スルンさんは「国際的なルールをしっかり学んだので、カンボジアの選手たちの技術向上に役立てたい。国際的な大会にもどんどん参加したい」と、意欲を語りました。

スルンさんを指導してきた土谷さんは、宮城県の高校で36年間体育教師をしていました。カヌー部の顧問として国体やインターハイに出場、日本カヌー連盟や全国高等学校カヌー専門部の役員も務めました。

今年1月からはカンボジアカヌー連盟で活動しています。「スルンさんの合格は、大変うれしい。2019年1月には私は任期が終わりますが、国際審判員が誕生したことで、カンボジアのカヌーチームの継続的な成長を期待できます」と、喜びを語りました。

 

土谷さん(左)と、国際審判員資格認定書を手にするスルン・レンさん(右)

土谷さん(左)と、国際審判員資格認定書を手にするスルン・レンさん(右)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上

支援する会2017年忘年会

「宮城県青年海外協力隊を支援する会」2017忘年会

 

「宮城県青年海外協力隊を支援する会」2017忘年会は、12月9日(土)18時から「なごみダイニング飛梅本店」で開催され、21名が参加致しました。会は「視察の旅2017・フィジー共和国」のお土産の景品をかけたビンゴゲームもあり、一年の締めくくりとなる和気あいあいとした楽しい宴となりました。掲載写真からもその雰囲気を見て取れます。

支援する会忘年会1

支援する会忘年会1

 

 

 

 

 

 

 

 

支援する会忘年会2

支援する会忘年会2

 

 

 

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国際協力セミナー開催のお知らせ

~大洋州島嶼国の現状と課題~
大洋州島嶼国の多くは「狭小性」「隔絶性」「遠隔性」「海洋性」等に起因する様々な課題を抱えています。また近年は、気象変動によるサイクロン、高潮、洪水など頻発する自然災害にも脆弱な国土でもあります。日本特に東北地方と大洋州島嶼諸国とは、「仙台防災枠組み2015-2030」(防災に関する国際協力の指針)や太平洋・島サミット(2018年5月:日本と太平洋諸国14か国首脳会議)等により関係が益々強くなることが期待されます。
本セミナーは大洋州島嶼国の現状と課題を理解するため、JICA東北支部 次長 三村悟氏より講演していただき、「現地の人々の暮らし」や「技術協力の試み」について関係者より報告します。

開催内容
日時:2017年12月9日(土)15:00~17:30
場所:仙台市市民会館(トークネットホール仙台) 第二会議室
内容
〇基調講演:大洋州島嶼国の課題と国際協力
JICA東北支部 次長 三村 悟 氏
〇報告:大洋州諸国の人々の暮らし
帰国青年海外協力隊員(JOCA職員)伊藤 諄 氏
〇キリバス共和国の現状と技術協力
(株)ハシカンプラ代表取締役 渡辺 元 氏

共催 宮城県青年海外協力隊を支援する会、宮城県青年海外協力協会、
公益社団法人 青年海外協力協会
問い合わせ先:(公益社団法人)青年海外協力協会東北支部
電話:0223-35-7351

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第21回視察の旅「フィージー共和国」

第21回「フィジー共和国視察の旅」
「宮城県青年海外協力隊を支援する会」第21回「2017年の視察の旅」は視察の旅2回目となるフィジー共和国へ、平成29年8月29日(月)から9月8日(金)まで4名の会員で実施しました。参加者は千葉大健、菊地喜正、友髙いづみ、富樫の4会員。
ルートは、仙台~成田~オークランド(約10時間30分)~フィジー、ナンディ国際空港(約2時間)、トランジット時間を含めて約14時間を要しました。日本とフィジー共和国及びニュージーランドの時差は+3時間、10泊11日の旅でした。
フィジー共和国に派遣中の宮城県出身の青年海外協力隊員(以下JV)は、首都スバで活動している2017-1次隊、理学療法士の三田村徳JVの1名で、職場であるスバ国立リハビリ病院(National rehabilitation medicine Hospital)、またスバの東方ナウソリで活動中の土木、馬場 正SVの職場、ナウソリ町協議会(Nausori Town Council)を視察させていただきました。
9月1日(金)スバでは三田村JVを含めて15名のJV、SV、JICA関係では島田調整員を含めて5名、視察団4名を加えて、計24名の参加で、また9月4日(月)シンガトカでは鐘ヶ江JV、山本JVと交流会を持たせていただきました。

ボランティアの皆さんとの交流会(スバ)

ボランティアの皆さんとの交流会(スバ)

鐘ケ江JV、山本JVとの交流会(シンガトカ海岸)

鐘ケ江JV、山本JVとの交流会(シンガトカ海岸)

>三田村 徳 隊員(理学療法士)スバ                   
9月1日(金)午前、三田村JVが勤務する唯一の国立リハビリ、タマビア病院を視察しました。病院はイギリス統治時代からの木造建築で一部老朽化も見られましたが、週2回の外来日は患者でごった返すそうです。三田村JVは赴任後まだ3ヵ月経過でありましたが、フィジーでは知識が不十分で、適切なリハビリ療法が不足しているとのことで、同僚とのコミュニケーションは順調、カウンターパート連携しながらの今後の改善活動が期待されました。一方、フィジアンは大食漢のため糖尿病や高血圧など肥満に起因する病気が多く、糖尿病が進行すると腎臓が悪化、人工透析が普及していないフィジーでは下肢の壊死に進みます。その結果、下肢の切断まで進む患者もあり、病院では患者の義足の製造も行っていました。これは生活習慣病ともいえるもので、JICA専門家や栄養士JVと連携しながら食事の改善指導を実施していますが、その成果は今後に期待したいと思います。

三田村JVの職場の皆さん

三田村JVの職場の皆さん

三田村JV活動病院の前で

三田村JV活動病院の前で

義足製造

義足製造

リハビリ中

リハビリ中

日本人が寄付したSENTAKU BA

日本人が寄付したSENTAKU BA

>馬場 正 隊員(土木)ナウソリ                   
9月4日(月)午前、スバから東方、タクシーで約30分に位置し、馬場SVが土木隊員として勤務するNausori Town Council(ナウソリ町協議会・公的機関)を視察しました。馬場SV活動は側溝、歩道の設計施工(道路本体の整備等は管轄外だそうです)やレア川の課題(洪水、河川敷の浸食等)に取り組んでいました。また、同協議会で環境教育隊員として活動している城戸和美JVはゴミ問題、特に減量対策の一つとしてナウソリのマーケットの生ごみの堆肥化に取り組んでいました。やっと、マーケットの生ごみの対策が前進しているとのことでした。
なお、馬場SVは群馬県館林市出身、消防で施設土木を担当、退職前からSVを意識して、退職を機に応募、合格、赴任したそうです。

Nauson Town Council前で

Nauson Town Council前で

Nausori Town Council前で(中央:馬場SV、右端:城戸JV)

>JICAフィジー事務所表敬訪問                    
8月31日(木)午後3時、JICAフィジー事務所、表敬訪問、堧水尾(たみお)真也次長、島田宏子企画調査委員、池田俊一郎所員の3名が対応してくれました。池田所員からは「フィジー国安全対策」についての注意喚起、最近はJICA関係者の犯罪被害があり、特に夜間の行動は慎むようにとのことであった。さらに、昼間でも外国人として行かないほうが良いエリアもあるそうです。堧水尾次長からはフィジー共和国の実情について伺いました。特に、土地の所有権は各地域の部族(部族長)にあり、その面積は国土の約95%にも及び、新たな道路建設やごみの埋立て地にも大きな影響を及ぼしていました。ゴミの処理は埋立てが基本で、焼却施設はないため、新たな埋立て地の確保が困難、生ごみの分別、堆肥化で減量が喫緊の課題で、環境教育JVが奮闘していました。なお、インド系住民が経営しているサトウキビプランテーション農園はあくまでも租借地としての農地利用であるそうです。
また近年、中国の進出が際立っていそうです。フィジーが軍事政権樹立後、民政復帰や民主化問題で
関係の深かったオーストラリア、ニュージーランドの内政干渉、このためイギリス連邦国の脱退、復帰の経緯があり、オーストラリア、ニュージーランド、欧米との関係が悪化しました。2014年総選選挙より現政権が民意を得ていますが、これまでの欧米の対応に対して快く思っていないようです。この機に、中国が大接近、特にフィジー最大水産企業は中国企業でマグロを中心とした豊富な水産資源を確保しています。
フィジー共和国の経済発展は好ましい事ですが、その歪である経済格差、犯罪の拡大、中国進出による国際情勢の悪化が懸念されます。

>スバ交流会                             
9月1日(金)午後5時30分からペニンシュラ・インタオーナショナルホテルのモコソイ・レストランで交流会を開催、JV・SV15名、JICA事務所職員5名、視察団4名、計24名の大交流会になりました。それぞれのテーブルで活動の様子や視察団からは忌憚のない質問が飛び交い、本当に短く感じる2時間でした。以下交流会の様子を掲載します。

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交流会の様子

>シンガトカ交流会 鐘ヶ江美咲(栄養士)・山本孝道(小学校教員)            
シンガトカで活動している鐘ヶ江美咲JV(福岡県八女市)、山本孝道JV(東京都小学校教員、現職参加)と宿泊したホテルで交流食事会をしました。フィジアンは大食漢、インド系の特に女性の一部は拒食症、いずれも栄養の面から課題があり、この生活習慣を変えることは極めて重要で、少しずつ改善に努力を行っているとのことです。山本JVは教育委員会に所属し、小学校の巡回指導をしているとのことです。外食、特にホテルで食事は高価格なのでめったにできないとのことです。ここでも、楽しい時間を過ごさせていただきました。

>マーケット                    
フィジー共和国ではそれぞれの町にマーケットがありますが、スバ、ナウソリ、ラウトカのマーケットを散策しました。いずれのマーケットもキャッサバ等芋類、肉類、野菜、果物、魚介類、その他食材は豊富で安価でしたが、魚介類は比較的価格が高いように感じられました。

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スバ、ナウソリのマーケット

宮城県青年海外協力隊を支援する会 会長 富樫千之       以上

算数セット寄贈者へのベリーズからのお礼状

宮城県青年海外協力隊を支援する会
富樫 千之 様

  提供物品寄贈国からの礼状送付について

閉経  時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より弊機構のボランテイア事業に対し多大なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 標記の件につきまして、提供物品寄贈国から礼状が届きましたので、送付いたします。よろしくご査収くださいませ。
 今後とも開発途上国の方々に直接役立つプログラムとして、国民の皆様により一層ご参加いただけますよう取り組んで参ります。引き続きご支援ご協力の程、よろしくお願いいたします。              敬具

独立行政法人 国債協力機構 青年海外協力隊事務局
           「世界の笑顔のために」プログラム
                  担当: 淡島 聡史
      Tel: 03-5226-9196   Tax:03-5226-6379
メールアドレス: jicajv-egao@jica.go.jp
 URL: https;//www.jica.go.jp/partner/smile/index.html.

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以下は現地からのお礼状で、原文は英文です。以下に和訳を掲載します。

算数セットの寄贈者の方へ
トレド郡教育センターのマネージャーとして、宮城県協力隊を支援する会と城山小学校の皆様の真心に感謝の意を表します。
JICAを通し、ベリーズ、トレド郡の可愛い子供たちへ算数セットを送っていただき本当にありがとうございました。
9月から新年度が始まります。新年度が始まり次第、算数セットを用い操作的活動が、いくつかの数学的コンセプトを、「先生たちが教えること」また、「児童たちが学ぶこと」に活用されるでしょう。 本当にありがとうございました。
あなたの教育
ドクター・カルメン・ロペス・アビラ/マネージャー
算数セットありがとうfromベリーズの組写真

算数セットありがとう、From ベリーズ

算数セットありがとう、From ベリーズ

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以下は、現地の5人の方々からの英文のお礼の絵はがきの和訳です。
絵はがきの画像2枚

ベリーズの絵葉書1

ベリーズの絵葉書1

ベリーズの絵葉書2

ベリーズの絵葉書2

1. 算数セットを送って下さった皆様のゆあさしさへ。 本当にありがとうございます。算数セットはサンタ・アナ村の子どもたちの役に立つと確信しています。特に、算数に苦しんでいる児童の大きな助けになるでしょう、改めて、本当に感謝しています。ありがとう。  サンタ・アナ・ガバメント・スクール・スタッフ。
2. ナルンカ・ガバメント・スクールを代表して、ワークショップで学んだ算数セットの使い方や算数セットに感謝の意を表します。本当にありがとうございました! ナルンカ・ガバメント・スクール・クレメンテ・チョウ。
3. 算数セットを寄付していただき本当に感謝しています。  ベセル・セブンスデイ・アドベンテイスト・スクール
4. 素晴らしく役に立つ算数セットの寄贈、本当にありがとうございます。学校としても、授業をさらによくするために、感謝とともに算数セットを使っています。ありがとうございました。  ゴールデン・ストリーム・ガバメント・スクール
5. 素晴らしくて役に立つ算数セットの寄贈、本当にありがとうございます。学校としても、授業をさらによくするために、感謝とともに算数セットを使っていきます。ありがとうございました。  ゴールデン・ストリーム・ガバメント・スクール。

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平成29年12月に宮城県からベリーズに派遣された隊員のM.I.氏が「算数セット」の収集と寄贈を依頼してきました。宮城県青年海外協力隊を支援する会では、その要望に応えて収集を行い、多くの方々のご協力のおかげで、平成29年5月に27組の算数セットをベリーズに送ることができました。その隊員本人からのお礼状です。

「算数セット」を提供してくださった 皆様へ。  平成29年10月19日
中米ベリーズのトレド郡では算数の学力の低さが課題となっています。私は郡の教育センターで先生たちに日本的な算数の指導法を教えたり、ドリルなど授業で使える教材を作ったりする活動をしています。
 ベリーズに来て驚いたことには「ものがないことです、日本では、当たり前のように使っている算数セットは、子どもたちが、遊びながら学べる教材です。しかし、ベリーズでは、そういったものを見付けることは難しく、先生たちがひたすら話し、子どもたちはそれをメモするという授業が行われています。時計や図形の授業でも具体物を用いないので、子どもたちには理解が難しいようでした。
算数セットを用いてのワークショップは20~30人という予想を大きく上回り40人の参加者がいました。それだけでも」操作的」活動を取り入れた授業への感心の高さを窺い知ることができました。
 実践を通しながら、使い方を説明していくと、先生たちの目がキラキラと輝いてきました。形の問題には、まるで子どものように真剣に取り組み、自分のクラスの児童のために新しいゲームを考えるパートでは、いくつもいくつも案を出していました。」また、こんなワークショップをして欲しい!」、「学校でも使ってみるが!」と新年度に向けて先生たcいのやる気をぐんとアップしたようです。
 「世界の笑顔のために」プロジェィトに参画して頂き、算数セットを送って送って下さった皆様、本当にありがとうございます。トレド郡の先生と共に、大切に使わせて頂きます。  
平成28年度1次隊 M.I.

宮城県青年海外協力隊を支援する会学生会員の募集!!

宮城県青年海外協力隊を支援する会(以下、「支援する会」という。)では学生会員を募集します。支援する会は青年海外協力隊員(以下「隊員」という。)の活動を容易にし、充実させるための県民運動を展開し推進することを目的としています。

このため、隊員の壮行会の開催、派遣中の隊員活動の紹介や帰国した隊員の報告会を開催しています。隊員を志す学生や隊員の活動や海外の直接の情報に興味のある学生は是非入会して下さい。会費は無料、情報連絡は全てメールとさせていただきます。

入会希望学生は、氏名(ふりがな)、所属、住所、メールアドレスを次のメールアドレスに連絡願います。また、卒業しましたら脱会、または本人の意思により普通会員への入会になります。

以上、宜しくお願い致します。

入会連絡先:tgashit@myu.ac.jp または tgs1122@agaate.plala.or.jp

連絡先氏名:富樫千之(支援する会・会長)

宮城県青年海外協力隊を支援する会ホームページ:http://sienjocvmyg.org/

青年海外協力隊H29-1,2,3次隊壮行会

 

「宮城県青年海外協力隊を支援する会」20173次隊壮行会

「宮城県青年海外協力隊を支援する会」2017-3次隊壮行会は、12月18日(月)18時30分からおなじみの「大ばん」で、宮城県からの派遣される4名が参加されました。送る側からは、支援する会・OB会11名、JICA2名、総勢16名の壮行会になりました。

皆さんからは、焦らずゆっくり、楽しむことを忘れずに、無事に帰国するようにとのアドバイスがあり、JV・SVからはそれぞれの背景や隊員としての意気込みが語られ、いつもの楽しい壮行会になりました。隊員の概要は以下のとおりです。

①H.N JV 派遣国:ナミビア 職種:服飾 仙台市

これまで服飾関係に勤務され、新たな可能性を求めての参加になるそうです。日本の服飾(着物)文化も伝えられれば、とのことです。

②S.M SV 派遣国:セネガル 職種:障害児・者支援 塩竈市

今回が3回目の派遣、ベテランSVになります。

③T.K. JV 派遣国:ニカラグア 職種:小学校教育 東松島市

新卒派遣で緊張しているとのことです。また、帰国後は小学校教員を目指しているそうです。

④K.E. JV 派遣国:エクアドル 職種:防災・災害対策 石巻市

職種から、東北、宮城県、石巻市の大震災の体験がJV活動の礎になりそうです。

 

右前2人目から4人がSV・JV

右前2人目から4人がSV・JV

 

 

 

 

 

 

 

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平成29年度2次隊壮行会が下記により開催されました。

日時:平成29年9月20日(水) 18:30から

場所: 大ばん  〒980-0021 仙台市青葉区中央1丁目7-6 西原ビルB1

電話: 022-262-1746

今回派遣された隊員は協力隊2名とシニア2名の計4名でした。

出席者は JICA東北支部長、協力隊を支援する会から11めい、青年海外協力協会から3名でした。     以上

平成29年度2次隊壮行会

平成29年度2次隊壮行会

 

 

 

 

 

 

 

 

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青年海外協力隊のH29-1次隊の壮行会を下記により開催しました。今回宮城県からの派遣はJV5名でした。JICA東北から村瀬支部長始め総務課、3名、本部産業開発公共政策部及び人間開発部から計4名、宮城青年海外協力協会(宮城OB会)から4名、それに加えてNPO山形青年海外協力協会からもOBの参加がありました。支援する会からは会員11名の参加で盛会でした。

日時:平成29年6月19日(月) 18:30から21時

場所:大ばん

29-1次隊壮行会出席者

29-1次隊壮行会出席者

 

 

 

 

 

以上