ドミニカ派遣隊員報告

コミュニテイー開発

はじめに 2017年11月より、ドミニカ共和国の東に位置するラ・アルタグラシア県のイグエイ市というところで、コミュニティ開発隊員としてNGOの小児口腔予防衛生協会 ソンリサという歯科診療所で、主に口腔衛生に焦点を当てて活動をしています。 また、口腔衛生だけではなく、栄養指導や手洗いについてもカウンターパートを含めた同僚と一緒に衛生教育に携わっています。

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(配属先 NGO小児口腔予防衛生協会 ソンリサ)

任地について

私が派遣されているラ・アルタグラシア県は首都から東へバスで3時間程のところに位置しています。 任地のランドマークであるラ・アルタグラシア教会は、ドミニカ共和国の50ペソ紙幣に描かれています。 特に週末は国内外からたくさんの観光客が来ています。 また、普段は教会内の敷地を走ったり、歩いたりしている人達がたくさんいて任地の人たちの憩いの場となっています。

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(写真 ラ・アルタグラシア教会)

活動について

主に、講習会で使う資料を作成したり、毎月変わる掲示板を月々のテーマを基に作成したり、また院内外(院外は出張診療等)での講習会を行っています。 資料は主にカウンターパートと一緒に作成しています。 診療所内での講習会も、また、出張診療の際の講習会でも不特定多数の方を対象に行うので、どんな対象者にもわかりやすい説明が出来るように心がけています。また、特定できる対象者にはその年代に合う講習会、対象者に合わせた講習会を心がけています。その時によって少し伝え方を変えます。 また、これ以外にも配属先を通しての活動として、絵の授業を持ったり、音楽の授業のアシスタントをしたりしています。絵や音楽の授業の前には口腔衛生や栄養指導の講習会も行っています。 歯が痛くなってから診療所へ来院する人が多く、まだまだ予防をするというのは根付いていない印象があります。特に出張診療の際は口腔衛生の助言を多くの人へ行っています。 残り任期2ヶ月となりましたが一人でも多くの人へ口腔衛生の大切さを伝えられるよう、この活動を引き続き行って行きたいと思います。

 

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(出張診療での講習会の様子)

 

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(出張診療での講習会の様子)

 

 

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(絵の授業)
任地の人たちとの交流について

敬虔なクリスチャンがとても多い印象です。 初めはかなり警戒されていましたが、交流が深まると優しく親切な人が多い印象があります。 任地では日本人は珍しいようで、馴染むまでにかなりの時間がかかったように思います。 特に徒歩圏内は毎日笑顔で挨拶を続けていたら大体一年が過ぎた頃から街の人たちの態度が変わってきました。 この1年10ヶ月は活動でも活動以外でもコミュニケーションに重点を置いてきました。そうしているうちに、任地の人たちとご飯を一緒に食べる機会も増え、同じ時に同じ物を食べることも大切だと学びました。一気に距離が縮むように思います。 この2年で得た信頼関係は初めから語学が流暢だったとしても得られなかったと思います。 これまでのここでの生活で得た物はとても大きく、今後も任地の人たちと積極的に交流を図っていきたいと思います。

ドミニカ派遣隊員報告 コミュニテイー開発 M.G.

以上

 

 

 

ルワンダ派遣隊員報告その3

ルワンダ  平成30年7月派遣 公衆衛生

<はじめに>

日本は新緑の季節となりました。桜を見ない春は生まれて初めてでしたが、たくさんの方に仙台の桜の写真を送っていただき、お花見を楽しみました。さて今回は、私の活動先の1つである、ルワマガナヘルスセンターでの業務について紹介します。

 

<子供の身体測定>

5歳以下の子供の約35%が栄養失調と言われているルワンダ。私の配属先である保健課でも、栄養失調の改善に力を入れています。2019年1月から活動しているルワマガナヘルスセンターでは、毎週月、木、金曜日に子供の予防接種を実施しており、その際に子供の身長と体重を測り、栄養状態を確認しています。栄養失調かどうかは、WHOが定めている成長曲線から判断します。成長曲線には様々な種類があり、それぞれ男女で分かれています。普段使用しているのは、身長/月齢曲線と体重/身長曲線です。曲線と照らし合わせ、栄養失調と判断された子供には、行政が様々なサービスを提供しています。

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身長/月齢曲線(男児)

 

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体重/身長/曲線(女児)

 

<牛乳配布>

軽度の栄養失調と判断された子供には、毎週火曜日に牛乳を配布しています。ルワンダでは、地方や村にいくほど冷蔵庫を持っている家庭はほとんどありませんので、常温保存できるロングライフ牛乳を配布しています。1日あたり500ml×7日分なので、1回に一人あたり3.5Lを配布します。母親が市場などに転売したりしないように、牛乳には「非売品」のスタンプがついています。(この牛乳をお店で買おうとすると、500ml600フラン、約60円です。7日分だと4,200フラン、村人にとっては大金です。)配布すをる際、子供の腕回り(MUAC : Mid-Upper Arm Circumference)を測ったり、母親が持参してくる離乳食を見て栄養指導をしたりしています。ルワンダの食生活は、タンパク質不足になりがちなので、小魚パウダーや豆、ピーナッツパウダーなどを多く入れるように指導しています。(村人にとって肉は高く、なかなか買えません。)また、ビタミン/ミネラル類を摂るために、野菜を多くいれるよう指導しています。

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ロングライフ牛乳“非売品”の赤いスタンプがついている

 

<栄養補助食品の配布>

重度の栄養失調の子供には、子供の体重に応じてRUTF(Ready-to-use Therapeutic Food)という栄養補助食品を配布しています。1つ500キロカロリーで、様々な栄養素が含まれており、ピーナツバターのようなペースト状になっています。

また、毎月最終水曜日には貧困家庭へポリッジの配布も行っています。ポリッジは日本人にはあまり馴染みがありませんが、ルワンダでは朝ごはん等でもよく食べられています。配布しているポリッジは2種類あり、黄色いパッケージは妊娠中、授乳中の母親用、緑のパッケージは6か月以上2歳以下の子供用です。

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様々な栄養素が含まれるポリッジ

アフリカの多くの国で配布されているRUTF

 

 

 

 

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同僚と身長を測定している様子

2019年4月にルワマガナヘルスセンターに来た子供437人のうち、28人が栄養失調と判断されました。今後は、栄養失調が特に多い月齢、村等から対象を絞り込んで、特にサポートを必要としている人のもとへ、ヘルスセンターのスタッフとともに足を運びたいと考えています。

 

<ルワンダで発見これな~に?>

ルワンダで初めて出会ったフルーツを紹介します。これはツリートマトというフルーツです。果肉はオレンジ~赤色で、黒い種がたくさん入っています。風邪や貧血の人が食べると良いと言われています。手のひらにおさまるサイズで、半分に切ってスプーンで食べますが、現地の人はてっぺんを歯でちぎって、吸い取るようにして食べています。あまり甘くなく、酸味もあり、トマトのようでもあり、キウイフルーツのよう でもあります。

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以上 ルワンダ派遣隊員報告 その3 公衆衛生 A.T.

宮城県青年海外協力隊2019年1次隊壮行会

「宮城県青年海外協力隊を支援する会」2019-1次隊壮行会を令和元年7月10日にいつもの「大ばん」で18時30分から開催いたしました。宮城県からの派遣されるJV3名が参加されました。送る側からは、支援する会・OB会13名、JICAから3名、総勢19名の壮行会となりました。

参加した3名は看護系2名、教育系現職参加1名の3名でした。皆さんからは、最初は思いどおりにならないから焦らず活動してほしい、健康に留意して、無事に帰国することも大事な仕事などのアドバイスがあり、JVからはそれぞれのバックがランドや隊員としての意気込みが語られ、楽しい壮行会になりました。隊員の概要は以下のとおりです。

  • Y. JV 派遣国:インドネシア  職種:公衆衛生 仙台市
  • M. JV 派遣国:キルギス 職種:青少年活動  石巻市
  • E. JV 派遣国:ガーナ   職種:コミュニティ開発 仙台市

 

2019年1次隊壮行会

2019年1次隊壮行会

 

 

 

 

 

 

 

 

以上

令和元年度ー総会のご報告

令和元年度 宮城県青年海外協力隊を支援する会の総会が下記により開催されました。

日時:2019(令和元)年6月8日(土) 15:30から

間所:仙台市戦災復興記念館

 

総会次第

1.開会

2.開会挨拶

3.来賓祝辞及び紹介

JICAの三村東北支部長から、現在の協力隊の現状と問題についてのお話の中で、「現地語の辞書の必要性」や「協力隊員の減少」についての現状説明に続いて、「平素の在り方の再検討の必要性」についてのお話しがあった。

4.議長選出

5.議事

第一号議案 平成30年度活動報告及び収支決算報告(案)

第二号議案 令和元年度活動方針及び予算(案)

第三号議案 役員の改選

第四号議案 その他

16:30 議事終了

 

6 隊員帰国報告

1.鈴木京子氏

日系シニアボランティアとして2016年度1次隊としてブラジルに派遣され、高齢者介護についての現地での活動が報告された。

2.井澤仁美氏

青年海外協力隊として2015年2次隊としてヨルダンに派遣され、障害児および障碍者支援についての現地での活動が報告された。

17:30 閉会

18:00 懇親会 大町の「へそのを」にて、和気あいあいの雰囲気で開催された。

以上

 

ルワンダ派遣隊員報告-その2

<はじめに>

ルワンダに来て7か月が経過しました。こたつにみかん…日本の冬が懐かしい今日この頃です。さて今回は、任地での活動の1つである、水質検査について紹介します。

 

<日本の水、ルワンダの水>

日本で私たちが飲んでいる水道水は、水道法で規定された51項目の水質基準を満たしています。世界的にみても、水道水を飲むことができる国はまれです。ルワンダでは、水衛生公社:WASAC(Water&Sanitation Corporation)が都市部の給水事業を担っています。浄水場で処理された水が各家庭や公共水栓に供給されますが、日本とは違い、検査されている項目は少なく、毎日1時間に1回測定する項目(pHや濁度など)もあれば、1ヶ月に1回しか測定しない項目もあるそうです。

 

<水質検査>

現在、WASACの処理水が供給されている公共水栓1か所、保護湧水1か所を選定し、毎週水質検査を実施しています。簡易検査キット(パックテスト® 共立理化学研究所)を使用し、硝酸性窒素、アンモニア性窒素、鉄、フッ素、遊離残留塩素(公共水栓のみ)を測定しています。最近、pHや電気伝導度、水温も測定できるようになりました。今後は大腸菌も測定し、天気や降水量と併せて考察していく予定です。

①公共水栓

この公共水栓では、毎週木曜日に水質検査を実施しています。供給されているのはWASACからの処理水ですが、まれに残留塩素が検出されない日もあります。浄水場の水が公共水栓に届くまでの間に、大きな貯水タンクが設けられており、多くの人が雨水を利用する雨季には、その貯水タンクの中で水が滞留し、消毒成分が揮発してしまうこともあるそうです。今のところ、その他の項目に異常は見られていません。

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(測定結果(2019.3.1 8:53 晴れ))

項目 測定値
気温 21.8 ℃
水温 23.1 ℃
pH 7.28
電気伝導度 680 μS
硝酸性窒素 <0.2 mg/l
アンモニア性窒素 <0.2 mg/
<0.05 mg/l
フッ素 0 mg/l
遊離残留塩素 0.1 mg/l

 

②保護湧水

この保護湧水では、毎週水曜日に水質検査を実施しています。この「保護」という言葉は、「水質が保証されている」という意味ではなく、「自然に湧き出ている水にパイプを通し、周りをコンクリートで固め、動物が近寄らないように柵を設けている」ことを意味しています。なので、水はもちろん未処理です。この保護湧水はいつも硝酸性窒素が高く(10mg/Lを超えることが多い)、周辺の畑の肥料や家畜の糞便由来ではないかと予想しています。

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(測定結果(2019.2.27 14:45 晴れ))

測定項目 測定値
気温 28.0 ℃
水温 23.7 ℃
pH 5.10
電気伝導度 268 µS
硝酸性窒素 5 mg/l
アンモニア性窒素 <0.2 mg/
<0.05 mg/l
フッ素 0 mg/l

 

③井戸水

不定期ですが、村を訪ねた際に、井戸水の水質検査をすることがあります。井戸の管が錆びてしまい、鉄の濃度が非常に高く、鉄臭いものもありました。村人の話によると、鉄濃度が高い水は、洗濯に使うと洋服の色が変わってしまったり、バナナを煮ると黒く変色してしまったりするそうです。また、硝酸性窒素が高い井戸もあり、これらについては、周辺の畑や家畜の糞便由来と考えています。

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(測定結果(2018.12.14 11:15 晴れ))

測定項目 測定値
気温 22 ℃
硝酸性窒素 5 mg/l
アンモニア性窒素 <0.2 mg/
0.3 mg/l
フッ素 0 mg/l

 

<フォトギャラリー>

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井戸修理中

 

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(井戸修理に集まる村人たち)

 

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(壊れた井戸と湖)

 

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(水質検査を始めると子供たちが興味津々に集まってきます)

 

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(公共水栓で水質検査を手伝ってくれた男の子)

 

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(お気に入りスポット この丘を下ると保護湧水があります)

 

以上  平成30年7月 ルワンダ派遣隊員 A.K.  公衆衛生。

支援する会30年記念誌「共有Ⅲ」を発行

宮城県青年海外協力隊を支援する会の30周年を記念して、記念誌「共有Ⅲ(DVD付き)」が発行されました。10周年記念誌「共有Ⅰ」、20周年記念誌「共有Ⅱ(CD付き)」に続いて、設立21年目から30年目までの活動記録概要を中心に記載した記念誌に加えて、付属DVDには活動記録の詳細と記念誌「共有1とⅡの冊子およびCDの内容」が収録されています。

「共有Ⅲの記念誌(DVDを含む)は、会員には無料で配布されます。会員以外の方々は有料で、1部1000円(送料込み)となります。購入ご希望の方は下記へメールでお問い合わせください。

問い合わせ先: tgs_1122@agate.plala.or.jp

以上

 

支援する会30周年記念式典&祝賀会

地元からも現地訪問でも支援し続けた30年

11月10日(土)、仙台市のJICA東北センター会議室において、宮城県青年海外協力隊を支援する会(以下、支援する会)の30周年記念式典が開催された。

富樫千之会長による30年間の活動概要とそれについての各方面からの御協力へのお礼に続いて、JICA東北センター次長 三村 悟氏から国際協力の意義の変化に伴って協力隊の理解や支援のあり方も変化していることから将来展望などについてのお話しがあった。

協力隊を育てる会常任理事松岡和久氏からは、青年海外協力隊は最初、青少年育成を目的として開始された。現在、協力隊を取り巻く環境が厳しく、ODAは減少傾向にある。宮城県の支援する会は30年間に22回の視察の旅を行い、継続していることは他に例を見ない業績である。また帰国隊員の教育分野への採用や、県の優遇措置をいち早く行った点はキラボシようなの業績である。今後は教育関係の学生を短期間海外経験させ、若い海外経験者を増やすことを考えてほしいとのお話であった。

宮城県国際化協会理事長の薩川昌則氏からは宮城県からは30年間で800名を越す隊員が派遣され、異文化交流、県の国際交流促進など幅広い分野で活躍し、帰国後は経験を還元している。隊員の海外での生活習慣や言語の違う国での活動を、支援する会が不安の解消、激励、物資の支援、地元情報の送付などを行い、家族的つながりを持っている。今後もこの活動を継続して欲しい。

宮城県大崎市長の伊藤康志氏からは、地元の自治体として、大崎耕土がFAOの世界農業遺産に東北北海道では第一号として、また水田農業地域としては初めて認証されたことを報告した。今後は世界農業遺産地域の農業を通して地域と首都圏や海外との交流推進で応援を行いたい。

続いて衆議院議員の小野寺五典氏からの祝賀メッセージが紹介された。次に第2代会長八木 洵氏と第3代会長の高橋強氏への感謝状が贈呈された。

副会長の渡辺元氏によるこれまでの10年間の活動報告が行われ、従来からの主な活動に加えて、最も大きな出来事は東日本大震災であり、支援する会では帰国隊員が日本全国から駆けつけて、被災地で震災復興に大活躍している活動状況を5回に亘って研修会で紹介した。現在も帰国隊員による震災復興支援は続いている。

次に、JICA二本松青年海外協力隊訓練所長の州崎毅浩氏による「JICAボランテイア事業に対する想い~訓練所長として、また隊員OBとして~」と題して記念講演が行われた。協力隊事業は、戦後賠償と国際復帰を目的として、世界からの戦後の復興支援による日本の繁栄への感謝の意味でODAの一環として発足した。その中で海外協力隊は唯一の顔の見える事業である。派遣隊員は青年とシニアを会わせて52,406名にのぼっている。訓練所長として目指すのは、(a)優秀な応募者の確保、(b)受け身ではなく自主的な活動、(C)積極的介入として訓練生の投入、(d)地元自治体との信頼関係、(e)ボランテイアではなく公人意識の強化、(f)帰国後の活動の強化、などである。それぞれについて具体的な事例や方法が紹介・提案された。中でも地元との関係強化について、例えば訓練所は国際協力市民大学などを受け入れ、企業のイベントにも場所を提供し料金を徴収するなど、財務省以外の資金の導入案が示された。JICAの課題として、①予算の節減、②事業の適正化、③NPOと連携してNPOの人材やノウハウも使うなどが必要である。国別の適正派遣規模の検討、協力隊事業の評価なども今後の検討課題である。全国の支援する会などの団体はJICAの応援団であり、JICAとの協力体系の構築が必要である。支援会等は地域の名士の集まりであり、名士とのつながりが多く、影響大であり、JICA事業への理解も深い。JICAにとって支援する会は相談役であり、JICAは支援する会の会員増加などに協力の可能性もあり、相互協力体制の構築が必要である、など、精力的な活動の報告と提案がなされた。

式典の結びにあたり、「宮城県青年海外協力隊を支援する会では、これまでの30年の経験で得た協力隊事業の確かな実績を十分に活かし、これからも県民と一帯となり、地域づくり、国づくりの一環として、協力隊事業を支援してゆく」との宣言が示された。

支援する会30年記念式典出席者

支援する会30年記念式典出席者

 

 

 

 

 

 

 

 

式典終了後、祝賀会がレストラン シェルブールの楓の間で、OB会長の川島孝志氏の司会により、にぎかで盛大に開催された。ビンゴゲームでは、30年記念スリランカ視察の旅のお土産が賞品にだされ、和気あいあいの会であった。

支援する会30年記念式典後の祝賀会

支援する会30年記念式典後の祝賀会

 

 

 

 

 

 

 

以上

第24回 スリランカ視察の旅報告

宮城県青年海外協力隊を支援する会」第24回「2018年視察の旅」はスリランカ(正式国名はスリランカ民主社会主義共和国)へ、平成30年9月2日(日)から9月9日(日)までの7泊8日の日程で実施しました。

参加者は千葉大健、菊地喜正、富樫千之、富樫清子、友髙いづみ、の5会員。

ルートは、仙台~成田~コロンボ:バンダーラナーヤカ国際空港(成田からバンダーラナーヤカ国際空港まで直行便があり約9時間30分)。日本とスリランカの時差は-3時間30分。

スリランカに派遣中の宮城県出身の青年海外協力隊員(以下JV)は、ガンパハで活動している2017-1次隊、高齢者介護の佐々木優JVの1名。

視察先は以下の3か所。

  • セッセワナ高齢者施設(SETH SEWANA-STATE HOME FOR ELDERS)(佐々木JV配属先)
  • ミトゥ セワナ障がい者施設(他県出身の尾崎麻美JV活動先)
  • バドーウィタ リサイクルセンター(他県出身の宮坂綾JV活動先)

9月3日(月)コロンボ市内で、佐々木JVを含めたJV、SVに加えJICA関係では新明尚樹調整員の合計6名に視察団5名を加えて、計11名の参加で交流会を開かせていただきました。。

 

>佐々木 優 隊員 (高齢者介護)ガンパハ県  

9月3日(月)午前、佐々木JVが勤務するセッセワナ高齢者施設を視察。1956年創立の社会福祉省管轄の施設で、入所者が約200名(現在は病院に入院中の利用者もおり191名)、スタッフは50名。まず、ホールに入所者が集まり、体を動かす活動を視察後、施設内全体の視察。ホールでは国歌斉唱のあと体操。シンハラ語を使い、よく通る明るい声で、体操を促したり、段取りよく進行する佐々木JVの様子に感心しました。あまり強制はしないようで、参加せずに思い思いにくつろいでいる入所者(特に男性)も多く見受けられました。このような活動は以前は行なわれておらず、佐々木JVが赴任後に始めた活動ですが、帰国後も定着し継続されることが望まれます。体操終了後、居室など施設内を視察。創立から60年以上経過している木造の建物はかなり老朽化しており、日本の施設を見慣れた目には、ベッドだけが並ぶガランとした大部屋は、さながら野戦病院のようでしたが、入所前は路上生活をしていた人が多いということで、身寄りのない高齢の障がい者にとっては安心して生活することができる場所のようです。この日は施設全体が断水しており、また中庭に水が溜められた大きな水槽は、普段から入所者がそれで体を洗ったりするためのもので、インフラの整備はまだまだのようです。普段はほとんど訪問者もないようで、入所者たちは視察団を見かけると珍しそうに、みんな口々に「アーユーボワーン」と言いながら合掌し、人懐っこく微笑んでくれました。最後に施設長ともお目にかかり、スリランカの医療制度や社会保障についてのお話も伺うことができました。スリランカの平均寿命は75歳くらいということで、高齢者介護という分野はスリランカにとって重要な分野であろうと思われました。また熱心な仏教徒が多いお国柄らしく、ダーネといわれる寄進(喜捨)の精神が根強く、社会主義国でありながら、これらの国立の施設にもさまざまな形で寄付がなされ、運営に役立っているということが意外でした。

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写真1 シンハラ文字がかわいすぎてカフェのメニューみたいな事務連絡の掲示板

 

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写真2 佐々木JVが指導する軽体操

 

>宮坂 綾 隊員(環境教育)コロンボ県デヒワラ市                  

9月4日(火)9時から、障がい児者支援でデヒワラ市内を巡回指導している尾崎麻美JVの活動先(ミトゥ セワナ)にて、宮坂綾JVによる環境教育のワークショップを視察しました。子供たちに、プラスティックやポリ袋などのゴミが、動物や環境に与える影響を映像で示し、さらに動物のペープサートを使って、その動物たちが病気になったり泣いたりしているよ!と、ゴミが環境を破壊していることに気づかせ、それらを解決するにはゴミを分別回収する必要があることを教えていました。また、ゴミの模型を使って、分別してゴミ箱に捨てるというゲーム形式での体験は、楽しみながらゴミの分別に関心を持たせるのに功を奏しているように思いました。スリランカのゴミ問題は深刻であり、子供たちにゴミの分別回収を指導することで、子供たちを介して家族へもゴミに対する意識が波及していくことを期待します。

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写真3 ワークショップの様子

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写真4 前列左から2人目が宮坂JV、その右側が尾崎UV,、右端が佐々木UV

ミトゥ セワナ視察後、宮坂JVの活動先バドーウィタ リサイクルセンターに移動し、視察。ここはデヒワラ市内のバビロータ地区(東西3㎞南北7㎞の面積)のゴミを回収、分別後、カラディアーナというゴミ山に運ぶ一時集積所。私たち日本人の意識では、分別がきちんとされているとは思えない状況で、段ボールも畳まず、段ボール以外のものなども一緒にめちゃくちゃに押し込まれている状態。空き缶をつぶす立派な大がかりな機械があるのに、電源が取れずに宝の持ち腐れ状態でした。そこで視察メンバーが足で潰すお手本を披露。焼却炉がないスリランカは、積み上げたゴミ山が崩れて死者が出る事故が起きたりしているということで、有価物のリサイクルも極めて重要な問題のようですが、集めた有価物の買い取り先なども決まっているわけではないようで、この日も、約束の業者が空き瓶を引き取りに来ないので、新たな業者と買い取り価格の交渉をしていました。またゴミ回収の啓蒙のために、宮坂JV自らも子供たちや地域の人たちと地域内のゴミを集めて回る活動もしているそうです。一歩ずつ前進していくしかない状況ですが、2代前のJVがデータベース化したものを受け継いでいるということで、宮坂JVが帰国後も受け継がれ、さらにステップアップされることを期待します。リサイクルセンター視察後、宮坂JVの配属先である環境問題の市役所の出先機関を訪ね、そこでもお話を伺いました。

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写真5 中央のサリー姿が宮坂JV

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写真6 宮坂JVの配属先(環境問題の市の出先機関)お外観

>JICAスリランカ事務所表敬訪問                    

9月3日(月)午後3時15分、JICAスリランカ事務所を表敬訪問。中本明男次長、新明尚樹調整員に対応していただき、新明調整員から、スリランカの「ボランティア事業の概要」などについて以下のようなご説明をいただきました。

スリランカは、シンハラ人(74.9%)、スリランカ・タミル人(11.2%)、インド・タミル人(4.1%)、ムーア人(9.3%)からなり、宗教構成は、仏教徒(70.1%)、ヒンドゥ教徒(12.6%)、イスラム教徒(9.7%)、キリスト教徒(7.6%)。公用語はシンハラ語とタミル語で英語を連結語としている多様性の国。社会主義国のため、国立の医療機関を受診する場合は無料、教育費も大学まで無料ではあるが、狭き門である。主要産業はサービス業がGDPの約6割、主要輸出品の繊維・衣料製造を含む鉱工業が約3割、紅茶、ゴムを含む農林水産業が約1割だが、恒常的な赤字財政で、対GDP比の対外債務残高も50%程度で推移。強い影響力を持つ隣国インドとの関係は強く、また途上国の例に漏れず、近年では中国の援助額が増加の傾向。戦後、日本の賠償責任と制裁措置を話し合ったサンフランシスコ講和会議で、当時のスリランカ蔵相の「憎悪は憎悪によって止むことなく、愛によって止む」という発言に救われた日本とスリランカは歴史的な友好国であり、JICA有償資金協力承諾額は9位。ボランティア事業による支援分野も、上下水道・環境改善、農業・地域開発、紛争影響地生計向上、気候変動・防災対策、保健医療や教育、福祉などの社会サービス、若年層産業人材育成支援、スポーツを通じた青少年育成支援など多岐に渡っている。内戦終結後は、北部、東部への派遣も再開された。現在スリランカに派遣されているJICAボランティアは、JV 67名、SV 7名の合計73名。男女比は、女性48名(66%)男性27名(34%)。スリランカの環境分野では、行政が州→県→市の他に国の出先機関もあり複雑になっているためサービスがスムーズに行われない。焼却炉がないことは大きな問題で、積み上げたゴミ山が崩れ十数名の犠牲者が出る事故も発生している。

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写真7 JICAを表敬訪問 中本明男次長(前列左から2人目)を囲んで

 

>コロンボ、ガンパハJV・SV交流会             

9月3日(月)午後6時から、コロンボ市内の日本料理店「くふ楽」で交流会を開催。JV・SV5名。JICA事務所職員1名、視察団5名の計11名の参加でした。隊員からはそれぞれの活動の様子などをお聞きし、視察団からも忌憚のない質問が飛び交い、少人数のせいもあってか、次第に本音や悩み相談まで飛び出し、打ち解けあって充実した時間を持つことができました。

【参加者】

官野厚SV コンピューター技術(コロンボ)

官野典子さん 随伴家族(コロンボ)

伊藤詩乃JV 幼児教育(コロンボ)

白石卓朗JV サッカー(ガンパハ)

佐々木優JV 高齢者介護(ガンパハ)

新明尚樹調整員 JICA事務所調整員

ほか視察団5名

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写真8 交流会を終えて コロンボ市内の日本料理「くふ楽」にて

その他

視察アヌラーダブラ、シーギリア、ボロンナルワ、キャンデイを訪問し、ルワンウエリサーヤ大塔、スリーマハー菩提樹、シーギリアロック、ボロンナルワ遺跡、ダンブッラ石窟などを見てきました。

写真9シーギアロック

 

 

 

 

 

 

 

写真9 世界遺産シーギリアロック

 

冨樫隊長報告   以上。

 

 

 

宮城県青年海外協力隊を支援する会学生会員の募集!!

宮城県青年海外協力隊を支援する会(以下、「支援する会」という。)では学生会員を募集します。支援する会は青年海外協力隊員(以下「隊員」という。)の活動を容易にし、充実させるための県民運動を展開し推進することを目的としています。

このため、隊員の壮行会の開催、派遣中の隊員活動の紹介や帰国した隊員の報告会を開催しています。隊員を志す学生や隊員の活動や海外の直接の情報に興味のある学生は是非入会して下さい。会費は無料、情報連絡は全てメールとさせていただきます。

入会希望学生は、氏名(ふりがな)、所属、住所、メールアドレスを次のメールアドレスに連絡願います。また、卒業しましたら脱会、または本人の意思により普通会員への入会になります。

以上、宜しくお願い致します。

入会連絡先:tgashit@myu.ac.jp または tgs1122@agaate.plala.or.jp

連絡先氏名:富樫千之(支援する会・会長)

宮城県青年海外協力隊を支援する会ホームページ:http://sienjocvmyg.org/