支援する会30年記念誌「共有Ⅲ」を発行

宮城県青年海外協力隊を支援する会の30周年を記念して、記念誌「共有Ⅲ(DVD付き)」が発行されました。10周年記念誌「共有Ⅰ」、20周年記念誌「共有Ⅱ(CD付き)」に続いて、設立21年目から30年目までの活動記録概要を中心に記載した記念誌に加えて、付属DVDには活動記録の詳細と記念誌「共有1とⅡの冊子およびCDの内容」が収録されています。

「共有Ⅲの記念誌(DVDを含む)は、会員には無料で配布されます。会員以外の方々は有料で、1部1000円(送料込み)となります。購入ご希望の方は下記へメールでお問い合わせください。

問い合わせ先: tgs_1122@agate.plala.or.jp

以上

 

支援する会30周年記念式典&祝賀会

地元からも現地訪問でも支援し続けた30年

11月10日(土)、仙台市のJICA東北センター会議室において、宮城県青年海外協力隊を支援する会(以下、支援する会)の30周年記念式典が開催された。

富樫千之会長による30年間の活動概要とそれについての各方面からの御協力へのお礼に続いて、JICA東北センター次長 三村 悟氏から国際協力の意義の変化に伴って協力隊の理解や支援のあり方も変化していることから将来展望などについてのお話しがあった。

協力隊を育てる会常任理事松岡和久氏からは、青年海外協力隊は最初、青少年育成を目的として開始された。現在、協力隊を取り巻く環境が厳しく、ODAは減少傾向にある。宮城県の支援する会は30年間に22回の視察の旅を行い、継続していることは他に例を見ない業績である。また帰国隊員の教育分野への採用や、県の優遇措置をいち早く行った点はキラボシようなの業績である。今後は教育関係の学生を短期間海外経験させ、若い海外経験者を増やすことを考えてほしいとのお話であった。

宮城県国際化協会理事長の薩川昌則氏からは宮城県からは30年間で800名を越す隊員が派遣され、異文化交流、県の国際交流促進など幅広い分野で活躍し、帰国後は経験を還元している。隊員の海外での生活習慣や言語の違う国での活動を、支援する会が不安の解消、激励、物資の支援、地元情報の送付などを行い、家族的つながりを持っている。今後もこの活動を継続して欲しい。

宮城県大崎市長の伊藤康志氏からは、地元の自治体として、大崎耕土がFAOの世界農業遺産に東北北海道では第一号として、また水田農業地域としては初めて認証されたことを報告した。今後は世界農業遺産地域の農業を通して地域と首都圏や海外との交流推進で応援を行いたい。

続いて衆議院議員の小野寺五典氏からの祝賀メッセージが紹介された。次に第2代会長八木 洵氏と第3代会長の高橋強氏への感謝状が贈呈された。

副会長の渡辺元氏によるこれまでの10年間の活動報告が行われ、従来からの主な活動に加えて、最も大きな出来事は東日本大震災であり、支援する会では帰国隊員が日本全国から駆けつけて、被災地で震災復興に大活躍している活動状況を5回に亘って研修会で紹介した。現在も帰国隊員による震災復興支援は続いている。

次に、JICA二本松青年海外協力隊訓練所長の州崎毅浩氏による「JICAボランテイア事業に対する想い~訓練所長として、また隊員OBとして~」と題して記念講演が行われた。協力隊事業は、戦後賠償と国際復帰を目的として、世界からの戦後の復興支援による日本の繁栄への感謝の意味でODAの一環として発足した。その中で海外協力隊は唯一の顔の見える事業である。派遣隊員は青年とシニアを会わせて52,406名にのぼっている。訓練所長として目指すのは、(a)優秀な応募者の確保、(b)受け身ではなく自主的な活動、(C)積極的介入として訓練生の投入、(d)地元自治体との信頼関係、(e)ボランテイアではなく公人意識の強化、(f)帰国後の活動の強化、などである。それぞれについて具体的な事例や方法が紹介・提案された。中でも地元との関係強化について、例えば訓練所は国際協力市民大学などを受け入れ、企業のイベントにも場所を提供し料金を徴収するなど、財務省以外の資金の導入案が示された。JICAの課題として、①予算の節減、②事業の適正化、③NPOと連携してNPOの人材やノウハウも使うなどが必要である。国別の適正派遣規模の検討、協力隊事業の評価なども今後の検討課題である。全国の支援する会などの団体はJICAの応援団であり、JICAとの協力体系の構築が必要である。支援会等は地域の名士の集まりであり、名士とのつながりが多く、影響大であり、JICA事業への理解も深い。JICAにとって支援する会は相談役であり、JICAは支援する会の会員増加などに協力の可能性もあり、相互協力体制の構築が必要である、など、精力的な活動の報告と提案がなされた。

式典の結びにあたり、「宮城県青年海外協力隊を支援する会では、これまでの30年の経験で得た協力隊事業の確かな実績を十分に活かし、これからも県民と一帯となり、地域づくり、国づくりの一環として、協力隊事業を支援してゆく」との宣言が示された。

支援する会30年記念式典出席者

支援する会30年記念式典出席者

 

 

 

 

 

 

 

 

式典終了後、祝賀会がレストラン シェルブールの楓の間で、OB会長の川島孝志氏の司会により、にぎかで盛大に開催された。ビンゴゲームでは、30年記念スリランカ視察の旅のお土産が賞品にだされ、和気あいあいの会であった。

支援する会30年記念式典後の祝賀会

支援する会30年記念式典後の祝賀会

 

 

 

 

 

 

 

以上

第24回 スリランカ視察の旅報告

宮城県青年海外協力隊を支援する会」第24回「2018年視察の旅」はスリランカ(正式国名はスリランカ民主社会主義共和国)へ、平成30年9月2日(日)から9月9日(日)までの7泊8日の日程で実施しました。

参加者は千葉大健、菊地喜正、富樫千之、富樫清子、友髙いづみ、の5会員。

ルートは、仙台~成田~コロンボ:バンダーラナーヤカ国際空港(成田からバンダーラナーヤカ国際空港まで直行便があり約9時間30分)。日本とスリランカの時差は-3時間30分。

スリランカに派遣中の宮城県出身の青年海外協力隊員(以下JV)は、ガンパハで活動している2017-1次隊、高齢者介護の佐々木優JVの1名。

視察先は以下の3か所。

  • セッセワナ高齢者施設(SETH SEWANA-STATE HOME FOR ELDERS)(佐々木JV配属先)
  • ミトゥ セワナ障がい者施設(他県出身の尾崎麻美JV活動先)
  • バドーウィタ リサイクルセンター(他県出身の宮坂綾JV活動先)

9月3日(月)コロンボ市内で、佐々木JVを含めたJV、SVに加えJICA関係では新明尚樹調整員の合計6名に視察団5名を加えて、計11名の参加で交流会を開かせていただきました。。

 

>佐々木 優 隊員 (高齢者介護)ガンパハ県  

9月3日(月)午前、佐々木JVが勤務するセッセワナ高齢者施設を視察。1956年創立の社会福祉省管轄の施設で、入所者が約200名(現在は病院に入院中の利用者もおり191名)、スタッフは50名。まず、ホールに入所者が集まり、体を動かす活動を視察後、施設内全体の視察。ホールでは国歌斉唱のあと体操。シンハラ語を使い、よく通る明るい声で、体操を促したり、段取りよく進行する佐々木JVの様子に感心しました。あまり強制はしないようで、参加せずに思い思いにくつろいでいる入所者(特に男性)も多く見受けられました。このような活動は以前は行なわれておらず、佐々木JVが赴任後に始めた活動ですが、帰国後も定着し継続されることが望まれます。体操終了後、居室など施設内を視察。創立から60年以上経過している木造の建物はかなり老朽化しており、日本の施設を見慣れた目には、ベッドだけが並ぶガランとした大部屋は、さながら野戦病院のようでしたが、入所前は路上生活をしていた人が多いということで、身寄りのない高齢の障がい者にとっては安心して生活することができる場所のようです。この日は施設全体が断水しており、また中庭に水が溜められた大きな水槽は、普段から入所者がそれで体を洗ったりするためのもので、インフラの整備はまだまだのようです。普段はほとんど訪問者もないようで、入所者たちは視察団を見かけると珍しそうに、みんな口々に「アーユーボワーン」と言いながら合掌し、人懐っこく微笑んでくれました。最後に施設長ともお目にかかり、スリランカの医療制度や社会保障についてのお話も伺うことができました。スリランカの平均寿命は75歳くらいということで、高齢者介護という分野はスリランカにとって重要な分野であろうと思われました。また熱心な仏教徒が多いお国柄らしく、ダーネといわれる寄進(喜捨)の精神が根強く、社会主義国でありながら、これらの国立の施設にもさまざまな形で寄付がなされ、運営に役立っているということが意外でした。

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写真1 シンハラ文字がかわいすぎてカフェのメニューみたいな事務連絡の掲示板

 

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写真2 佐々木JVが指導する軽体操

 

>宮坂 綾 隊員(環境教育)コロンボ県デヒワラ市                  

9月4日(火)9時から、障がい児者支援でデヒワラ市内を巡回指導している尾崎麻美JVの活動先(ミトゥ セワナ)にて、宮坂綾JVによる環境教育のワークショップを視察しました。子供たちに、プラスティックやポリ袋などのゴミが、動物や環境に与える影響を映像で示し、さらに動物のペープサートを使って、その動物たちが病気になったり泣いたりしているよ!と、ゴミが環境を破壊していることに気づかせ、それらを解決するにはゴミを分別回収する必要があることを教えていました。また、ゴミの模型を使って、分別してゴミ箱に捨てるというゲーム形式での体験は、楽しみながらゴミの分別に関心を持たせるのに功を奏しているように思いました。スリランカのゴミ問題は深刻であり、子供たちにゴミの分別回収を指導することで、子供たちを介して家族へもゴミに対する意識が波及していくことを期待します。

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写真3 ワークショップの様子

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写真4 前列左から2人目が宮坂JV、その右側が尾崎UV,、右端が佐々木UV

ミトゥ セワナ視察後、宮坂JVの活動先バドーウィタ リサイクルセンターに移動し、視察。ここはデヒワラ市内のバビロータ地区(東西3㎞南北7㎞の面積)のゴミを回収、分別後、カラディアーナというゴミ山に運ぶ一時集積所。私たち日本人の意識では、分別がきちんとされているとは思えない状況で、段ボールも畳まず、段ボール以外のものなども一緒にめちゃくちゃに押し込まれている状態。空き缶をつぶす立派な大がかりな機械があるのに、電源が取れずに宝の持ち腐れ状態でした。そこで視察メンバーが足で潰すお手本を披露。焼却炉がないスリランカは、積み上げたゴミ山が崩れて死者が出る事故が起きたりしているということで、有価物のリサイクルも極めて重要な問題のようですが、集めた有価物の買い取り先なども決まっているわけではないようで、この日も、約束の業者が空き瓶を引き取りに来ないので、新たな業者と買い取り価格の交渉をしていました。またゴミ回収の啓蒙のために、宮坂JV自らも子供たちや地域の人たちと地域内のゴミを集めて回る活動もしているそうです。一歩ずつ前進していくしかない状況ですが、2代前のJVがデータベース化したものを受け継いでいるということで、宮坂JVが帰国後も受け継がれ、さらにステップアップされることを期待します。リサイクルセンター視察後、宮坂JVの配属先である環境問題の市役所の出先機関を訪ね、そこでもお話を伺いました。

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写真5 中央のサリー姿が宮坂JV

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写真6 宮坂JVの配属先(環境問題の市の出先機関)お外観

>JICAスリランカ事務所表敬訪問                    

9月3日(月)午後3時15分、JICAスリランカ事務所を表敬訪問。中本明男次長、新明尚樹調整員に対応していただき、新明調整員から、スリランカの「ボランティア事業の概要」などについて以下のようなご説明をいただきました。

スリランカは、シンハラ人(74.9%)、スリランカ・タミル人(11.2%)、インド・タミル人(4.1%)、ムーア人(9.3%)からなり、宗教構成は、仏教徒(70.1%)、ヒンドゥ教徒(12.6%)、イスラム教徒(9.7%)、キリスト教徒(7.6%)。公用語はシンハラ語とタミル語で英語を連結語としている多様性の国。社会主義国のため、国立の医療機関を受診する場合は無料、教育費も大学まで無料ではあるが、狭き門である。主要産業はサービス業がGDPの約6割、主要輸出品の繊維・衣料製造を含む鉱工業が約3割、紅茶、ゴムを含む農林水産業が約1割だが、恒常的な赤字財政で、対GDP比の対外債務残高も50%程度で推移。強い影響力を持つ隣国インドとの関係は強く、また途上国の例に漏れず、近年では中国の援助額が増加の傾向。戦後、日本の賠償責任と制裁措置を話し合ったサンフランシスコ講和会議で、当時のスリランカ蔵相の「憎悪は憎悪によって止むことなく、愛によって止む」という発言に救われた日本とスリランカは歴史的な友好国であり、JICA有償資金協力承諾額は9位。ボランティア事業による支援分野も、上下水道・環境改善、農業・地域開発、紛争影響地生計向上、気候変動・防災対策、保健医療や教育、福祉などの社会サービス、若年層産業人材育成支援、スポーツを通じた青少年育成支援など多岐に渡っている。内戦終結後は、北部、東部への派遣も再開された。現在スリランカに派遣されているJICAボランティアは、JV 67名、SV 7名の合計73名。男女比は、女性48名(66%)男性27名(34%)。スリランカの環境分野では、行政が州→県→市の他に国の出先機関もあり複雑になっているためサービスがスムーズに行われない。焼却炉がないことは大きな問題で、積み上げたゴミ山が崩れ十数名の犠牲者が出る事故も発生している。

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写真7 JICAを表敬訪問 中本明男次長(前列左から2人目)を囲んで

 

>コロンボ、ガンパハJV・SV交流会             

9月3日(月)午後6時から、コロンボ市内の日本料理店「くふ楽」で交流会を開催。JV・SV5名。JICA事務所職員1名、視察団5名の計11名の参加でした。隊員からはそれぞれの活動の様子などをお聞きし、視察団からも忌憚のない質問が飛び交い、少人数のせいもあってか、次第に本音や悩み相談まで飛び出し、打ち解けあって充実した時間を持つことができました。

【参加者】

官野厚SV コンピューター技術(コロンボ)

官野典子さん 随伴家族(コロンボ)

伊藤詩乃JV 幼児教育(コロンボ)

白石卓朗JV サッカー(ガンパハ)

佐々木優JV 高齢者介護(ガンパハ)

新明尚樹調整員 JICA事務所調整員

ほか視察団5名

写真8

 

 

 

 

 

 

写真8 交流会を終えて コロンボ市内の日本料理「くふ楽」にて

その他

視察アヌラーダブラ、シーギリア、ボロンナルワ、キャンデイを訪問し、ルワンウエリサーヤ大塔、スリーマハー菩提樹、シーギリアロック、ボロンナルワ遺跡、ダンブッラ石窟などを見てきました。

写真9シーギアロック

 

 

 

 

 

 

 

写真9 世界遺産シーギリアロック

 

冨樫隊長報告   以上。

 

 

 

宮城県青年海外協力隊を支援する会学生会員の募集!!

宮城県青年海外協力隊を支援する会(以下、「支援する会」という。)では学生会員を募集します。支援する会は青年海外協力隊員(以下「隊員」という。)の活動を容易にし、充実させるための県民運動を展開し推進することを目的としています。

このため、隊員の壮行会の開催、派遣中の隊員活動の紹介や帰国した隊員の報告会を開催しています。隊員を志す学生や隊員の活動や海外の直接の情報に興味のある学生は是非入会して下さい。会費は無料、情報連絡は全てメールとさせていただきます。

入会希望学生は、氏名(ふりがな)、所属、住所、メールアドレスを次のメールアドレスに連絡願います。また、卒業しましたら脱会、または本人の意思により普通会員への入会になります。

以上、宜しくお願い致します。

入会連絡先:tgs1122@agaate.plala.or.jp

連絡先氏名:富樫千之(支援する会・会長)

宮城県青年海外協力隊を支援する会ホームページ:http://sienjocvmyg.org/