ルワンダ派遣隊員報告その3

ルワンダ  平成30年7月派遣 公衆衛生

<はじめに>

日本は新緑の季節となりました。桜を見ない春は生まれて初めてでしたが、たくさんの方に仙台の桜の写真を送っていただき、お花見を楽しみました。さて今回は、私の活動先の1つである、ルワマガナヘルスセンターでの業務について紹介します。

 

<子供の身体測定>

5歳以下の子供の約35%が栄養失調と言われているルワンダ。私の配属先である保健課でも、栄養失調の改善に力を入れています。2019年1月から活動しているルワマガナヘルスセンターでは、毎週月、木、金曜日に子供の予防接種を実施しており、その際に子供の身長と体重を測り、栄養状態を確認しています。栄養失調かどうかは、WHOが定めている成長曲線から判断します。成長曲線には様々な種類があり、それぞれ男女で分かれています。普段使用しているのは、身長/月齢曲線と体重/身長曲線です。曲線と照らし合わせ、栄養失調と判断された子供には、行政が様々なサービスを提供しています。

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身長/月齢曲線(男児)

 

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体重/身長/曲線(女児)

 

<牛乳配布>

軽度の栄養失調と判断された子供には、毎週火曜日に牛乳を配布しています。ルワンダでは、地方や村にいくほど冷蔵庫を持っている家庭はほとんどありませんので、常温保存できるロングライフ牛乳を配布しています。1日あたり500ml×7日分なので、1回に一人あたり3.5Lを配布します。母親が市場などに転売したりしないように、牛乳には「非売品」のスタンプがついています。(この牛乳をお店で買おうとすると、500ml600フラン、約60円です。7日分だと4,200フラン、村人にとっては大金です。)配布すをる際、子供の腕回り(MUAC : Mid-Upper Arm Circumference)を測ったり、母親が持参してくる離乳食を見て栄養指導をしたりしています。ルワンダの食生活は、タンパク質不足になりがちなので、小魚パウダーや豆、ピーナッツパウダーなどを多く入れるように指導しています。(村人にとって肉は高く、なかなか買えません。)また、ビタミン/ミネラル類を摂るために、野菜を多くいれるよう指導しています。

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ロングライフ牛乳“非売品”の赤いスタンプがついている

 

<栄養補助食品の配布>

重度の栄養失調の子供には、子供の体重に応じてRUTF(Ready-to-use Therapeutic Food)という栄養補助食品を配布しています。1つ500キロカロリーで、様々な栄養素が含まれており、ピーナツバターのようなペースト状になっています。

また、毎月最終水曜日には貧困家庭へポリッジの配布も行っています。ポリッジは日本人にはあまり馴染みがありませんが、ルワンダでは朝ごはん等でもよく食べられています。配布しているポリッジは2種類あり、黄色いパッケージは妊娠中、授乳中の母親用、緑のパッケージは6か月以上2歳以下の子供用です。

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様々な栄養素が含まれるポリッジ

アフリカの多くの国で配布されているRUTF

 

 

 

 

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同僚と身長を測定している様子

2019年4月にルワマガナヘルスセンターに来た子供437人のうち、28人が栄養失調と判断されました。今後は、栄養失調が特に多い月齢、村等から対象を絞り込んで、特にサポートを必要としている人のもとへ、ヘルスセンターのスタッフとともに足を運びたいと考えています。

 

<ルワンダで発見これな~に?>

ルワンダで初めて出会ったフルーツを紹介します。これはツリートマトというフルーツです。果肉はオレンジ~赤色で、黒い種がたくさん入っています。風邪や貧血の人が食べると良いと言われています。手のひらにおさまるサイズで、半分に切ってスプーンで食べますが、現地の人はてっぺんを歯でちぎって、吸い取るようにして食べています。あまり甘くなく、酸味もあり、トマトのようでもあり、キウイフルーツのよう でもあります。

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以上 ルワンダ派遣隊員報告 その3 公衆衛生 A.T.

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